Football with COVID-19 〜コロナ禍でのフットボールを考える

10年ぶりに立教大学で開催する予定であった18th Congressは,今回オンライン開催されることになりました。2020年に入って本格的に流行した新型コロナ感染症(COVID-19)は,フットボール界にも大きなインパクトを与えています。それは,フットボール選手やスタッフの健康管理だけではなく,フットボール業界の経済や学校でのフットボール部活動にも及んでいます。それでも,フットボール先進国である欧州各国や米国では,COVID-19によるトレーニング活動停止期間を経て,コンディション管理や医学的管理で,新たな知見が集まり始めています。

そこで,18th Congressでは,COVID-19の多方面へのインパクトをフットボールに関わる皆さんで共有し,2021年のフットボールのあり方について議論できる場として,複数のシンポジウムを提供したいと考えています。また,週末に活動している指導者の参加を想定して,月曜日の夕方に国内外から講演者を招いた,選手のコンディション管理,医学的管理に関するワークショップを開催する予定です。

研究発表では,様々な領域で活躍される多くの研究者や関係者の方々から,フットボール科学に関して,最新の知見と鋭い分析が提供されるものと確信しております。今回は,オンラインでの開催になりますが,通常開催と同じ熱量の活発な議論を期待しています。

「フットボールの父」と呼ばれるポール・ラッシュ(Paul Rusch)博士は立教大学の教員でもあり,異なる人種,言語,性別,障がいなどのあらゆる物事を,スポーツによって繋げる力を持つ人でもありました。フットボール学会の特徴は,指導者と様々な分野の研究者がフットボールによって繋がり,フットボールの未来を一堂に会して議論できるところだと考えます。18th Congressがそのよい機会になれるように準備していきたいと思います。

実行委員一同,皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

18th Congress 実行委員長
安松幹展(立教大学)